大切ですよ! ターンオーバー!

ターンオーバーについて!


「ターンオーバー(角質代謝)が乱れてますよ」って良く言われませんか?ターンオーバーとは、図の下の基底層で細胞が生まれ、毛細血管から酸素などをもらって徐々に丈夫な細胞になってから表に上がり、そして剥がれ落ちるまでのサイクルを言います。理想上は通常28日と言われるこのサイクルが、遅すぎたり早すぎたりすると、お肌は乾燥しやすくなるわけです。ちなみに28日というのはただ判りやすく設定されているだけで、人によって理想の状態は異なりますし、またお顔の場所によっても全く異なります。Tゾーンは遅くて正常だし、目元や唇はものすごく早くても正常です。

ところが、「ターンオーバーは年齢と共に遅くなるものだから、早ければ早い方が良い」などと言っている化粧品メーカーがあるから、誤解して大変なことになってしまうわけです。だって、もしもターンオーバーが早い状態なのに、さらに早めるケアをしてしまったら・・・

それでは最初にターンオーバーが遅い肌について説明をしておきましょう。年齢と共に、ターンオーバーは遅くなってくる傾向は確かにあるようです。遅くなってくると、毛細血管から長い間酸素をもらい、しっかりと角質が育ちますので、硬い肌になります。そう、ヒジとかカカトとかがそうですね。ちょっと突っついても痛くないぐらいの丈夫な角質が生まれることになります。

でも「ターンオーバーが乱れている」というのを、『遅くなっている』と誤解されていませんか?皆さんのお顔の皮膚は、そんなに鈍感なお肌なのでしょうか??



実は、私たちは皮膚理論上、特別な行為をしています。それは、クレンジングと洗顔なのです。

洗顔では落とせないぐらいの油汚れを、クレンジングは落としてくれます。その際、お肌に必要な油分(細胞間脂質、NMF、セラミド)が流出し、角質が剥がれやすくなってしまうのです。そう、油汚れを落とす洗剤が手についても、比較的角質が厚い手であっても肌荒れするように、お肌はとても乾燥しやすくなるの


です。手が荒れたらハンドクリームを付けるように、それで洗顔後に化粧品で水分と油分を補うというわけ。

強いクレンジングや洗顔を3分くらい長い時間使用してしまうと、本来まだ付いていないとならない角質が剥がれてしまい、怪我をした時と同じように、すぐに皮膚を作ろうと、慌ててターンオーバーを早めようとするわけです。ターンオーバーが早くなると、毛細血管から酸素を十分にもらうことなく、まだしっかり育つ前の弱い未熟な細胞が上に上がってしまいます。そんな未熟な細胞は非常に脆く、簡単に剥がれやすくて、再び洗顔などで簡単に剥がれてしまい、ますますターンオーバーが早くなっていくわけです。

 

このようにターンオーバーが早まってしまうと、乳液を付けても乾燥するだけでなく、頬の赤みが強く出るようになり、肌荒れしやすくもなります。皮脂が多い人だとニキビが出来るようになり、また鈍感な肌とは逆の過敏な肌へと変化していくわけです。



某メーカーさんに言わせると、「乾燥を感じるのはターンオーバーが遅くなってきたから」だとか。


実はそうではなくて、化粧をするようになって、まずはクレンジングと洗顔をするようになってから乾燥が気になるようになったはずです。さらに、強いクレンジングを3分以上付けていたり、洗浄力の強い洗顔を使用したり、角質除去の化粧液を使用したり、さらには洗顔パフなどで擦り洗いをしたりと、やたらとターンオーバーを早めるケアをしてしまった場合は、もう高価なクリームを付けても乾燥するようになるわけです。

もう気が付きましたか?そう、実は・・・ターンオーバーが遅い人って、クレンジングや洗顔をしている限り、見当たらないそうなのです。100歳近くの方で、洗顔もしていない方の肌データがまだないので、実際には理想のターンオーバーよりも遅い人もいるのかもしれません。


しかし、ポーラのアペックスiの500万人もの角質データからも、検出されるのは生きた細胞(有核細胞)のみで、ターンオーバーが遅い人は現在も検出されていないとのこと。そしてビューティサイエンティスト岡部さんからも、ターンオーバーが遅い人はまだ検出されていないと報告を受けています。




しかし、大手メーカーの美容部員さんは、理想よりも遅い人が多いと信じている場合もあって、そこで大手メーカーさんたちに聞いてみたことがあります。資生堂の研究所の所長さんたち2名も、早いケースがほとんどで、遅い人は見当たらないということでした。そしてコーセーの研究所の所長さんも、全く同じ回答でした。研究所側の皮膚理論と、テキストに書かれている皮膚理論とでは、どこかで正反対に操作されていたわけです。すでにターンオーバーは遅れがちだということが、外資メーカーの影響で世間一般に言われていることなので、そのようにした方が売りやすいということなのでしょうか?

 

まさか「お客様の肌を故意に乾燥させるカウンセリングを続けていれば、高級なクリームや美容液が売れる」なんて思ってはいないのでしょうけれど・・・これらの真実は、岡部さんや化粧品目利きの会などで、有識者から聞いたことだけど、メーカーのトップたちは、そんな事実は全く知らされることが無く、どこかで事実を曲げられて隠されてしまっているのでしょう。しかし、有名な美容ライターさんたちは、タマヤの会などを通じて、すでに気が付いていますよ。女性誌などを見ると、そんな嘘っぱち理論の商品は、全く相手にしなくなってきていますね。






また次回に!!