糖化の対策 やります

「糖化とは、体の中にある余分な糖が活性酸素によって酸化し(カルボニル化)、それがタンパク質とくっついてしまうこと。その変質した糖とくっついたタンパク質はAGEsと呼ばれ、硬くなったり褐色化したりして蓄積され、老化の原因になります」

 

 “糖化”っていったい何ですか?という質問に対する亀山先生の回答がこちら。たしかに健康によくなさそう。でも、肌にもそんなに悪いの?

「はい、悪いんです。たとえば角層内のコラーゲンは通常さらさらしていて可動性があるのですが、糖化するとコラーゲン同士がガチッとくっついて硬くなり、可動性がなくなってしまう。すると、弾力のないゴワゴワした肌になってしまうんです。表皮の色が黄色っぽく見えてきたりもします。実際、顕微鏡で糖化している細胞を見ると、黄色くなっているんですよ」

 

 黄色っぽくてゴワゴワ、それは避けたい! また、糖化による弊害は決して肌に限ったことではないそう。

「ちゃんと細胞の中に入った糖は悪さをしません。まずいのは細胞の外にいる糖。つまり血糖値が高い状態だと糖化のリスクが上がるわけです。血糖値が高いままだと肌の衰えだけでなく、肥満や糖尿病、動脈硬化症、さらにアルツハイマー病などにつながる恐れもあるんです。まずは食事療法で血糖値を上げないことがとても重要です」

 余分な糖があり過ぎる状態でいるとよくない、ということだ。

「もちろん糖は、人間の体や脳の活動にとって欠かせません。ただし、高糖質食、高脂質食は避け、必要以上の摂取は控えることです。女性の場合、一見痩せていて普段は血糖値が正常でも、食べた後に急上昇する人もいるそうなので、注意が必要です」



「言葉の意味は別物ですが、“糖”が“酸化”してタンパク質とくっつくのが、糖化。糖化の最初のプロセスが“酸化”なので、ふたつはどうやっても切り離せない関係といえます。

 “酸化”を極力避け、体内の活性酸素を減らすことが、“糖化”を減らすことにもつながります」

血糖値が高い、以外にも
糖化の原因ってあるの?

 

「“糖化”の始まり“酸化”を起こす主な原因となる紫外線や大気汚染、酸化した食べ物なども糖化を促す原因といえます。

 

 また、長時間の電車通勤やデスクワークなど拘束性の高い状況から受けるストレスは、活性酸素を生む大きな原因。適度な運動など、ストレスを減らす工夫を」

それではまた!